《MUMEI》
天誅
ブスはわたしの耳元で、囁いた。


「目障りなんだよ、二度と学校来んな」




−−−−ヒュッ!

……ゴッ!!



ドサリ……とブスが床の上に沈んだ。ぴくりとも動かない。

わたしのハイキックが、ブスのこめかみへ吸い込まれるように見事に決まったのだ。そうそう立てるはずがない。


一瞬で、その場の空気が凍りつき、


そして立場が逆転する。


わたしは呆然と立ち尽くしているブスどもを振り返った。

蒼白する彼女たちに対して、ニッコリ笑う。


「さ、次はだぁれ?」


.

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