《MUMEI》

わたしは担いでいるブスの顔を見て、呟く。

「…今日のことは他言無用。他のひとたちに言い触らしたりしないって約束出来る?」

命が惜しいブスは必死に頷く。わたしは軽く睨んで、返事は?と低い声で尋ねた。ブスはあわてて大きな声で返事をする。

わたしは満足し鉄柵から離れ、ブスを床に落とした。
それを足蹴にしながら、わたしはニッコリほほ笑んだ。

「もし、今日のことを誰かにバラしたら、そのときは、連帯責任っつーことで、ここにいる全員にもれなく、きっつ〜いお仕置きが待ってるから、そのつもりでね☆」


怯えきったブスどもにむけて、冷たい笑い声をあげてみせた。


「…あんまり世の中ナメてると、痛い目みるわよ、お嬢サマたち!」


それじゃ、解散!と明るく言って、全員の縄をほどいてやった。

ブスたちは泣き崩れながら、それでも我先にとわたしのもとから逃げていく。



………フンッ!

骨のない奴らめ。



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