《MUMEI》

「‥男は信じられへん‥」

「みんながお嬢様の敵って訳じゃ‥‥‥」

「そんなん分からへんやろ‥!? 誰が味方で敵なんか‥‥‥」

「そっすよね‥。でも」

「‥もうええやろ‥」

「‥‥‥‥‥‥‥」





男はみんな敵だと思って‥

信じられるのは自分だけで‥。





俺はヘタレで駄目なヤツだけど‥

でも全力で頑張ろうって‥。





お嬢様が、

少しでも安心出来るように。





「んぅっ‥」

「ぁ‥‥‥マズかったっすか‥?」

「‥しょっぱいんじゃ」

「ぇ」

「‥あんたが泣かしよったから‥しょっぱなってもうたやんけ‥‥‥」

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