《MUMEI》
Ihr Kind das Herz子供の心。
  
こわいゆめ…見た…。

猫のカッチェに『バク〜ン!』って食べられてモグモグされて『うわわ〜!』ってして目が覚めた。

夢だって分かったいまも、まだドキドキしてる。


兄ちゃんトコ行こ…。

前に兄ちゃん達の部屋に行ったら入ってけないくらい仲良くベッドで遊んでいた事があったんだけど、今日はふたりとも寝ていたから猫のぬいぐるみのカッチェとそのままあったかなベッドに潜り込んだんだ。


「んん〜…ι」

寝ている兄ちゃんがあきらさんをギュッと抱っこしてる。

その大きな腕をいっしょうけんめいどけると、おりぇが代わりに大好きなあきらさんをギュッと抱っこした。


あきらしゃん…。

優しくって、温かくって、ちょー美人で、可愛いくて、大好き。

それに、何でも出来る不思議な手が格好よかった。

この、おりぇの友達、猫のカッチェもあきらさんが作ってくれたんだ。

テレビで長い尻尾をクネクネさせながら元気に飛び跳ねてるネコを見ていたら、すっごくネコが欲しくなってアキラさんに『ねこがほしいの!』って言ったんだけど、ちょっと困った顔をしたからやっぱりダメなのかな…って思ったら泣きたくなったんだ。

でも、アキラさんが持ってきたフワフワの布とぺらぺらなハンカチから魔法みたいに生まれたんだ。

アキラさんが作ってる所をじっと見てたけど、不思議なくらい手がすごい動きをして、ただの黒い布だったカッチェに色んな香りを嗅げるお鼻が出来て、いっぱい食べられるお口が出来て、ぼくたちを見れる目が出来て、カッチェも嬉しそうに両手をパタパタさせて膨らんでいったんだ。

アキラさん///しゅごいな…。

寝ているあきらさんの顔を覗き込むと、お月様のあかりでほんわりとキレイに輝いていた。

きれいだな…いい香りがするな…いいなぁ…おりぇも兄ちゃんと同じくらい、あきらさんと一緒にいたい…。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫