貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い

《MUMEI》
外れた世界 その4
リディアは少し悩む様な仕草をした後、ティナに言った。「よし、決めた!今日の仕事は休む。ティナと遊ぶ事にします!!」それを聞いた途端にティナは笑顔になった。「いいのか?仕事を勝手に休んだりして。」「いいの!可愛い妹のためだもん。マルクスさんも分かってくれるって!」    マルクスさんとは、リディアが働いている店の主人である。人柄も良く村の人から慕われている。「それじゃあね、ヱグザス。」「ばいば〜い!」そう言ってリディアとティナは手を繋いで帰っていった。残されたのは、佇む男が一人。そして、剣。「さぁ〜てと、素振り素振り‥。」快晴の空の下に響く風切り音。剣を振りながらヱグザスは思う。こんな平和な日常がいつまでも続けばいいと。                 その平和が砕け散るのはそう遠くない未来だと、この時は誰も思わなかった。

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