《MUMEI》 Zuruck zum Baby.赤ちゃん帰り。僕のお腹の中…といっても寝巻きの中だけど。 そこから出産したようなカンジで出てきてからというもの、本当の赤ん坊みたいにくるみちゃんが甘えん坊になってしまった。 「おしゃぶり外さないとご飯食べられないよ」 「むー…」 「くるみ、もうとっくにそれは卒業したんじゃないのか」 「にゃっ!ムッタァーらっこぉ〜ι」 克哉さんが手を伸ばしてくるみちゃんのおしゃぶりを外そうとすると、くるみちゃんは慌ててそれを取られないように胸のポケットに隠して、僕の方に駆け寄って抱きついてきた。 「くるみを甘やかすなよ」 「でも…」 「うきゅ〜///」 こうやってギュッと抱きついて甘えて来られると…僕も弱いんだよね。 「くるみちゃん、ご飯の時はおしゃぶりは外そうね」 「…ぅ〜///」 また口にくわえていたおしゃぶりを可愛そうだったけど唇から引っ張ってチュッと外すと、一瞬ムッとした顔をしたけど僕の肩に廻した手をギュッと握ると寄りかかるように抱きついてきた。 「ん…どうしたの…」 チューッ…チュパチュパ…♪ 「ぁっ///」 「どうした?」 「いたたι…く…首に…吸い付いてます///」 克哉さんにくるみちゃんを外してもらうと、僕の首筋にくっきりと赤いキスマークを付けられてしまっていた。 「どうしようかなぁ、このままじゃ外に行けないし」 「しょうがない奴だな、くるみは」 「む〜…」 克哉さんはくるみちゃんを肩に担いで抱っこすると、鼓でも打つように軽くペシペシとお尻を叩いていた。 「オ〜〜マンっ!(あーもー!)」 「な…何て言ったの?」 「文句を言っているだけだ」 「そっか…」 何か、不満な事でもあるのかな…。 それともコレって聞いたことあるけどもしかして…。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |