《MUMEI》
†穢れのないもの
雹里はすやすやと深い眠りについていた。


するとコンコンとノックする音が聞こえ、雹里は目を覚ました。


「はい」と眠たそうな声で言うと、失礼しますと言ってティイオラが部屋に入ってきた。


「おはようございます陛下、すみません起こしてしまいましたか?」


眠たそうに目を擦っている雹里を見た瞬間、ティイオラは鼻血を噴き出した。


「ティイオラ?」


雹里は靴を履かずティイオラに駆け寄った。

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