《MUMEI》

おむすび「オレにも知る権利はあるだろ。」



おむすびマンは、圧縮ファイルのアイコンをクリックする…。



しかし、すぐさまパスワード入力を要求するウィンドウがポップアップした。



おむすびマンは『またかよ?』とでも言いたげに、そのウィンドウを消去し、女の顔をモニターの最前面に戻した。



謎の女「そんなに覗きたきゃ、セキュリティ破りに挑戦してみれば…?


もっとも、パスワードと暗号化で二重にガードしてあるから、スパコンを使っても解析に千年はかかるけどね…。」



おむすび「アンタって人は…。」



おむすびマンは、小さなウィンドウの中で樮笑む女のしたたかさに呆れた。

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