《MUMEI》
報告義務
昨日の今日で早速エイミーと、…かなり、関わりを持ってしまった。


(でも、報告はしないとな)


いつもの時間


いつものように


俺は包み隠さず忍に一日何があったかを話さなければならない。


(反応、怖いな…)


ため息をつきつつ、携帯のボタンを押した。


《…報告》


いつものように、ワンコール後に出た忍は、いつもの一言を言った。


俺は、まず、朝のゴミ出しの件を報告した。


「仕方なかったんだからな」

《他には何かあったか?》


(無視か)


俺の言い訳に聞く耳を持たない忍に、俺は…


(まぁ、いつもこんな感じだな)


ある種の慣れを感じながら、続きを報告した。


その後頼がエイミーを迎えにきて


ついでに俺も誘って、学校に行き


演劇部の練習に行った事と


その、詳細を。


(それにしても意外だったな)


『この子は俺の大事な子だから』


頼がそうエイミーを紹介した時


落胆する男子部員は想像できたが


密かに頼に憧れていた女子部員の、ため息の多さに


俺は、かなり驚いたのだった。

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