《MUMEI》
劇の配役
「で、劇なんだけど…」

《あぁ、あのふざけた名前のか》

「…そう」


忍の嫌味はいつもの事なので、俺は相手にしなかった。


(しても、疲れるだけだし)


そして、俺は


昨年の『二人静』の時のように、後から嫌味を言われたくないから


今年の『赤ずきんと三匹の狼』の内容と配役を、事こまかに忍に説明した。


エイミーが主役の赤ずきんである事


頼が一番目の狼、長男一狼(いちろう)役で


俺が三番目の狼、三男三狼(さぶろう)役である事は、以前話してあった。


だから、俺は他の主要キャラとその配役についての説明を最初にした。


二番目の狼、次男二狼が保で


赤ずきんがお見舞いに行くおばあさんが、副部長


ナレーションが坂井


「あと、赤ずきんの母親や狼達の母親、森の動物達とかあるけど…」

《狩人はどうした》

「あ〜、赤ずきんのセリフには出てくるけど、実際出てこないから」


『言う事きかないと、いますぐ知り合いの狩人呼ぶわよ』


そう、俺・三狼をおどす赤ずきんのセリフがあった。


《… そういえば、今回お前、女装しないんだよな?》


沈黙の後、忍は突然話題を変えた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫