《MUMEI》
ツンデレ赤ずきん
町で一番のツンデレ少女、赤ずきん。


口数は極端に少なく


でも、家族にだけは見せる優しさや笑顔に


町の男共は『いつかあの笑顔を俺だけに!』


そう、思っておりました。


そんな、ある日


赤ずきんは、大好きなおばあさんのお見舞いに、森に行く事になりました。


あの、三匹が暮らす森に。


『人間に求婚する変な狼が出るって噂だから、気をつけてね』

『わかった』


そうして、赤ずきんは森に行き…


『可愛い! ねぇ、俺のお嫁さんになって!』

『…っ…』


…一狼に、一目惚れしてしまいました。


しかし、赤ずきんは…


『こんな、ボロい家、ヤだ』


素直になれずにそう言いました。


『じゃ、じゃあ、二狼の家を乗っ取って、二人の愛の巣にしようよ!』


赤ずきんに運命を感じた一狼は、赤ずきんを強引に引っ張り、二狼の家に向かいました。


『平凡…』

『兄さん誰この失礼な女!』

『俺の嫁さん! さあ弟よ、兄の幸せの為に大人しくこの家を出ていけ!』

『はぁ!? 嫌だよ!』


木の家の玄関でもめる二匹。

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