《MUMEI》 三狼ファンクラブその時 『今日のおやつは何だろな〜』 『レンガの家で、聞いてみよう』 『三ちゃんのお菓子は天下一!』 木の家を横切る森の… 三狼ファンクラブ会員達。 『…お菓子? レンガ?』 『そうだよ、人間のお嬢さん』 『可愛い三狼は、お菓子作りの名人!』 『この先のレンガの家に住んでるよ』 そう言って、スキップしながら消えていく三匹。 赤ずきんは、上目遣いで言いました。 『平凡どうでもいいから、レンガの家に行きたい』 『喜んで! じゃあな平凡!』 『確かに平凡だけど、平凡は俺の名前じゃない!』 こうして、平凡・二狼の木の家を離れ、甘い物大好きな赤ずきんと、一狼は三狼のレンガの家に向かいました。 ところが…三狼は留守でした。 『このままレンガの家いただく?』 一狼は実行しようとしましたが 三狼ファンクラブに阻まれました。 そんな攻防の中 『あ、おばあさんのお見舞い、忘れてた』 マイペースな赤ずきんは、一人でおばあさんの家に向かいました。 前へ |次へ |
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