《MUMEI》 一同、ア然。 わたしも含めて。 ………沈黙があたりを包み込む。 少しして、義仲が顔をあげ、 呆然と立ち尽くしている、暴走族たちを睨みつけた。 「ヘッドは、どいつだぁッ!?」 −−−−義仲の怒号が響き渡った。 ほとんどの不良が彼の気迫に怖じけづき、じりじりと後退する中で、 特攻服を着た、一番貧弱そうなリーゼントの男が、 「ガキが、イキがるんじゃねぇッ!!」 …と叫び、手にしていた木刀を構えて、 果敢にも、義仲に向かって行った。 義仲はごく冷静な様子でリーゼントを睨みすえ、 ヒラリ…と、いとも簡単に攻撃をかわし、 そして。 −−−−−ドカッ!! リーゼントの背中に、バックスピンキックをお見舞いした。 なすすべなく崩れ落ちるリーゼント。 それを青ざめた顔で見つめる不良たち。 . 前へ |次へ |
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