《MUMEI》
帰宅?
夕方、海を引き上げた

混み出す前に

もっと、マミの水着姿見たかったけど

立たないように、我慢するのも辛い

マミが、渋滞の中、スヤスヤと寝ちゃった

胸元が、…

膨らみが、少し、上の方だけ見える

俺、そっと、バスタオルをかけた

他の車の奴らに見せたくなかったから



高速に乗り、しばらく走ってると

マミ「…ごめん、ねちゃった…」

信之「おはよう、ポカリ、冷えてるよ」

エアコンの出口に置いてあったポカリを渡す

マミ「ありがと」

「ノブ、優しいよね」

信之「へっ?」

思いがけない台詞を聞いて、耳を疑った

マミ「タオル、かけてくれたり、」
「ねちゃったのに、怒らないで、飲み物出してくれたり…」

「コンビニで絡まれたときもそうだし」
「ボートの上だって…」

ボート?…

信之「ボートは、俺が悪いんじゃん…」

マミ「違うよ…」
「ノブ、血が出ててさ…」「きっと、私がしがみついたとき、爪で…」
「なのに、お昼食べようとかって、話し変えてさ…」
気まずいから、話題変えただけなんだけど…

タオルだって

俺の理性を保護するためっす

マミちゃん、勘違いだよ

マミ「ほんとに、恋愛少ないの?」

信之「…デート、した事なかったよ、俺…」

マミ「嘘っぽいなぁ」

信之「大勢でどっか行ったりぐらいはあるけどね」

「晩飯、どうする?」
「食べてく?」

マミ「うん…」

帰っちゃうかなぁ…

マミ「ねぇ、飲みたいな、私」

信之「車、置いて、居酒屋行こうか?」
「近所に、出来たんだ」

マミ「うん、そこ、行こう」

やったぁー

デート、続行だぁ

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫