《MUMEI》
居酒屋
ちょっとした、個室みたいな作りで

靴脱いで入る店だった

かんぱーい

最初はビールだよね

ほろ酔い加減になってきた頃

マミ「ねぇ、ノブ、ほんとに彼女いたときないの?」
信之「一応、あいつが、初めてかな?」

マミ「香澄?…」

信之「うん」

マミ「エッチも?」

信之「…素人はね…」

マミ「…でも、あんな事しちゃったんでしょ」

信之「あんな事って?」

マミ「…おしり…とか…」
信之「…鬱積してたのが、爆発したのかも…」
「ムッツリスケベだから」
開き直った

マミ「ノブは、カッコつけないね」

信之「カッコつけても、知れてるもん…」
「すぐ、ボロ出るから…」
マミ「…」

マミどうしたんだろ

なんか、急に、大人しくなって

信之「そろそろ、行く?」
マミ「…うん」

マミと外に出た

風が少し、気持ちよかった
マミがコンビニで買い物するって言った

マミ…帰らせたくないなぁ
俺は花火を買った

マミ「花火?」

信之「公園でやらない?」
もうすぐ、終電

駅までだって、歩いたら、30分はかかる

バスは、もう、無いかも…
マミ、チラッと、コンビニの時計を見てから

マミ「うん、やろう」

警戒されたかな

俺なりに、精一杯の誘いだった

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