《MUMEI》
2人っきり
マミ「はい、これで大丈夫よ」

水ぶくれを安全ピンで刺して、水をぬいて
消毒液をかけ

火傷に効く軟膏を塗って、傷テープをしてくれた

信之「ありがと…」

マミ「おっぱい触ったバツだよ」

信之「…だね、…もっとしてたら、交通事故で大怪我だったりして」

マミ「縁起悪い事言わないの!」

ぺしっ

叩かれた

マミ「あーぁ、もう、電車ないょ、」
「上手く部屋にまで連れ込まれちゃったし…」

信之「上手くって…」

マミ「やり手だね」

信之「そんな事…」

マミ「火傷した、ノブをほったらかしで帰るわけ、いかないでしょ」

信之「そうか、じゃぁ、作戦成功だね」

マミ「あっ、開き直ったな…」

信之「…」

マミ「…急に、キスすりから…」

信之「帰したく、なかったんだ…マミを…」

マミ「…」

信之「好きになっちゃったんだ…マミの、こと…」

マミ「…」

信之「もう、合ってくれなくなるかもって、思ったけど…」
「…マミを、帰したくなかったんだ…」

「だから…キスした…」

「謝りたく、ない…」

マミ「いいよ、謝らなくって」
「謝られても、困るし」

「ねぇ、ノブ…香澄の代わり、私は」

信之「そんなんじゃないよ」

マミ「じゃぁ、何?」

信之「…付き合って、欲しい…」

マミ「裕也と、エッチしてたんだよ、私…」

信之「…めっちゃ、気になるけど…」
「めっちゃ、好きだから…」

マミ「変態…するのかな?」

信之「…無理強いは、しないけど…」

マミ「あっ、エッチする事、前提なんだぁ」

信之「あっ…だって…」
「そりゃぁ…」

マミ「エッチ無しって言ったら」

信之「辛いけど…我慢するよ…」

マミ「本当かなぁ…」

信之「…からかわないでよ!」
「俺はマミが好きなの!」
「マミの答えがどっちでも…」
「だから、ちゃんと、答え言ってよ」

マミ「…うん…」



沈黙が続いた


苦しい

何か、言ってくれ



マミ「女の子はね…好きでもない人と、二人っきりで、海行ったり、しないよ」
「まして、ビキニなんて着ないよ」

「身体、丸見えじゃん…」
信之「えっ?!」

マミ「ノブが、何も言ってくれないから…」

信之「…」

マミ「私も、ノブが好きだよ」

信之「ホント…」

マミ「うん」

恥ずかしそうに、マミが言った

信じられない

ぷはぁーっ

その場に崩れた

マミ「ノブ…」

信之「夢みたいだ…」

マミ「夢じゃないょ」

マミが、そっと、キスしてきた

マミを抱きしめた

柔らかい

マミの髪をなで

床に転がりながら、キスをした

何度も、何度も

舌を入れると、マミも、舌を入れてきた

ちゅぱっ

音がした

マミ「もっと、早く口説いてくれればよかったのに」
信之「だって…自信なかったし…今でも、まだ、夢みたいに…」

マミ「もう…今、ここに、私、居るよ」

信之「うん」

マミが指を絡めてきた

甘いなぁ

こういうのって

マミ「聞いてもいい?」

信之「何?」

マミ「スキン、しなかったの?」

信之「えっ」

マミ「一度も、しなかったって、聞いたから」

信之「…うん…」

マミ「この部屋で、してたんだよね」

信之「……」

何で、そんな事…

マミ「んーっ」

信之「痛い、痛い、痛いょ」

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