《MUMEI》

‥気のせいなのか‥?




話出来るようになって、

命令して頂けるようになって、

何か‥

お嬢様との距離が縮まったみたいな気になってたけど‥‥‥。





何か‥

違った‥?






「──‥は〜ぁ‥」

「らしくないぞ」

「ぉわッ‥先生っ」

「お前は──はっちゃけているのが唯一の取り柄なんだからな」

「ぇ」





唯一の‥

取り柄‥?





つーかはっちゃけてたのか俺っ?





「せめてお嬢様の前でだけでも──笑っているように努めてみろ」

「────────」





お嬢様の前でだけでも‥?

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