《MUMEI》
思い
マミが顔に薬をつけてくれた

信之「し、しみるなぁ」

マミ「大丈夫、いきなり殴るなんて、何よあいつ」

信之「それだけ、マミに執着があるんでしょ」

マミ「未練がましい、奴」「しかも何!あれ!」
「ヤクザのまね事みたいな因縁つけて!」

「振られた、腹いせでしょ、」
「あんなにクズ男だなんて、最低…死ねばいいのに」
信之「昔、惚れてた男でしょ、死ねは、ちょっと…」
マミ「女はね、昔の男なんて、綺麗サッパリ忘れられるの」

「今が、1番大切なのよ」「現実的な生き物なの」

信之「うん、俺的には、その言葉、めちゃうれしいなぁ」

マミ「ずる賢いだけだよ」「女は…」

信之「ずる賢いなら、過去の事とか、黙ってればわからないじゃん」

「マミは、誠実だよ、俺なんかより」
「ずっと」

マミ「…後で、わかって、それが原因で、別れたりしたら…」
「もって、悲しいもん…」
「振られるなら、始めに振られた方がいい…」

信之「男は逆かも」
「とにかく、エッチしたいから、上手いこと言ってとか…」
「よく、聞くなぁ」

マミ「ノブも?」

信之「俺は、スキルなさ過ぎて、上手い事すら言えないけど…」

「今だって、変に……」

マミ「何?」

信之「あっ……うん…」

マミ「ちゃんと話そう」 「言いかけて、止めないでよ、気になっちゃう」

信之「うん…」
「俺…自己嫌悪なんだ…」
マミ「どうして?」

信之「マミの写真の事も、そうだけど…」
「俺、マミの事、まだまだ知らない事だらけだし…」
「何か…」

「嫉妬って、いうか…」

マミ「そっか…」

信之「バカみたいでしょ」「…俺…」
「焦っても、仕方ないんだけど…」
「何か、ヤキモキして…」
「自分に、自信がないからだよね…」

「かなり、カッコ悪いな、俺…」

マミ「ノブ、言い方、悪いけど、
ちゃんと、女の子と付き合うの、私が初めてでしょ」
「香澄は、始めから、ヤリ目的?、だったんじゃない?」

信之「そうだね」
「言い訳はしないよ」

「実際、それしか、なかったし…」

マミ「女からしても、香澄、ヤリ逃げされるタイプだと、思うよ」
「あの娘も、悪いんだから…」

「ちょっとは、ノブも、悪いと思うけど」

信之「…」

マミ「でも、男なんか、みんなそうかもね」

マミが壁を見つめながら、言った

マミ「私さぁ、色んな男とベットに入ったから、」
「わかるんだ」

「男の、本性って言うか」
「だから、ノブが特別、悪い人には思えないんだ」

膝を抱えながら
マミが言った

マミ「遊んだ男も悪いけど、遊ばれた女も、悪いんだよ」

「ガキじゃないし、責任は、半分こだよね」

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