《MUMEI》

『君と関わる事で──お嬢様はきっと取り戻される。本当の自分を』





俺が、

少しでも──

お嬢様のお役に立てるんだとしたら。





こんな嬉しい事ってない。





今まで俺は、

どこ行ってもトラブルメーカーで‥

とにかく

厄介払いばっかされてた。





学園に入ってからも、

それは同じで‥。





俺に出来る事なんかあるのかって。





でも俺──

さっきの先輩の言葉聞いて思ったんだ。





俺にも、

出来る事あるんだって。

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