《MUMEI》
玉流し
水上祭の最終日、盛大に御神酒を煽り、人々は鳴き声に似た祝詞で魂を送る。

点々と列なる蝋燭の灯は生命の輪廻のようだ。

私の母も還ってくるのだろうか…………弟を発見した日、母は縄で戯れていた。





殺されようとしていることを予期していたのだろうか、そんなことはもう私の指で塞いでしまい解らないが。

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