《MUMEI》
たぶん救世主
.



30、いや……40はいるだろうか。


たくさんのバイクの群れがわたしの視界に映ったときは、夢だとおもいたかった。


バイク野郎どもは、お約束のように、


みんな、お揃いの黒い特攻服を着ている。




…………なんなの!?




バイク野郎の先陣をきる、立派なリーゼント頭をしたキツネ目の男が、


校庭に乗り込むなり、叫んだ。




「坊ちゃんに近づくんじゃねぇっ!!!」




キツネ男は義仲と不良どもの間にバイクごと突っ込んだ。


その拍子に、白い特攻服のひとたちが数人、そのバイクに弾き飛ばされる。




−−−げっ!!

ひ、悲惨……。




.

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫