《MUMEI》

「玉流しにはやって来るんですね。」

皮肉にも似た彼の歓待だ。


「……命日だからね。」

三人の峯が死んだ。
晶代(艶子)、松子、貞二の三人だ。


「貴方が来た理由はぼくに謂って欲しいからだ。」


「死人の我が儘は聞くべきだろう。」

そして、四人目は私だ。


「……松子さんの父親は誰ですか?」


「歌一だ。」

……と、彼女は謂う。
歌一が私が不甲斐無いので可愛がるのだと。


「貴方がそう謂い聞かせる事で追い詰めたんです。」

憐れ、私は人殺しの罪を着せられた。

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