《MUMEI》

その隣にいた若い不良が、なんだテメェ!と川崎先生に向かって怒鳴った。


「部外者は、引っ込んでろ!」


今にも掴みかかりそうな勢いだった。それをすかさずヘッドが止めさせる。


「こいつ、桜鷲会の最高顧問だっ!!最年少で直参にまで昇りつめた川崎 宗一だ!」



ヘッドの叫び声に、

一同が凍りつき、


そして、さざ波のようにどよめいた。


「川崎 宗一!?」

「数年前、この地区で番はってた、川崎!?」

「《鬼神》って呼ばれてた、あの男のことかよっ!?」




………よくわからないけど。


川崎先生、有名人みたい。


つーか、《鬼神》って………。


人間じゃないし。


……めっちゃ怖いヒトってことだろ、たぶん。




.

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫