《MUMEI》 容赦なしのペルシャーナッツフェルレインハートは、ワンツという小さな村に来ていた。 なにやら村人の様子がおかしい。 話しかけても虚ろな目で 「ようこそワンツへ」 としか答えない。しかも同じ場所を行ったり来たりしている。 「何かが変だが…気にしない気にしない」 フェルレインハートは宿屋で一休み一休みすることを選択した。 「一泊152000ゴールドになります」 どうやらこの町の宿屋はぼったくりのようだ。 フェルレインハートは小切手を取り出し、さらさらと必要金額を書いて差し出した。 「なかなかいい宿だ」 宿にはプラズマテレビが3台置いていた。 冷蔵庫にいたっては、なぜか部屋の片隅に山積みされていた。 フェルレインハートは何気なしにテレビをつけてみた。 すると画面いっぱいに女性の裸が映し出されたではないか。 「むひょ」 フェルレインハートは興奮した。 テレビに釘付けだ。 しかしそれがいけなかった。 意識がテレビに集中し、背後の怪しい人影に気づかなかったのだ。 その人影は右拳を勢いよくフェルレインハートに振り下ろした。 「きゅう」 フェルレインハートは死んだ。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |