《MUMEI》

わたしはカッと血走った目を義仲に向けた。



「テキトーなこと言うんじゃねぇよッ!!」


しかも、『絶対』ってのはなんだ!!ミョーにムカつくし!!


わたしの叫びに、義仲は首を傾げた。


「事実じゃん」


あくまでもサラリと答える。わたしは愕然として言葉をなくす。義仲は、だってさー、とつづけた。


「璃子ちゃんてー、あまりクラスの奴らと話とかしねーし、だれかとつるんでるとこ見たことねーし」


「……くっ!」




………言い返せないっ!!


悔しいが、図星だった。




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