《MUMEI》
合えない日々
エアコンの効いた、車の中
信之「リオ、何か言ってた」

マミ「うん、心配してた」
信之「余計なお世話だね」「俺達は、あんな事に負けないもんな」

マミ「うん」
「あのねぇ、ノブ、カッコイイって」

信之「ん、リオが?」

マミ「うん、言ってたよ」「へへ、何か、うれしいなぁ」

信之「俺も、」

マミ「?」

信之「洗車場の男達、みんな、マミをチラチラ見てた」
「俺、鼻高々だった」

マミ「バカップルだね、私たち」

信之「うん、そうだね」

幸せいっぱいだった

残念な事は、
マミが生理になって

エッチ禁止になった事だった

不思議と、苦じゃなかった
マミと一緒に何かするのが楽しくて

エッチしない日が、
当たり前に感じた

マミと一緒に暮らしたい

そう思った



盆休みも終わり、
マミが実家に戻った

一人の時間が、とても淋しかった


メールや電話はしてたけど、不安になるときもあった
休みも、なかなか、合わなくて、

合えない

マミに、鍵を渡していたけど、
マミのお母さんの体調が悪いみたいで
デートはお預けだった

つ、辛いなぁ


マミから電話があって

お母さん、入院したって


マミが帰ったら、
お母さん倒れてたらしい



何回かお見舞いに行った

元気そうでよかった

血糖値がどうとかで、
このまま入院して、食事療法になるんだって

お母さんとも、仲良くなれた感じがした

けど

検査で何か引っ掛かったらしく

手術になった

マミから聞いた言葉は

マミ「癌、が見つかったの」

信之「えっ!!」

頭の中はパニックだった

マミはもっとだろう

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