《MUMEI》

ぅぁぁ‥ビックリしたぁ‥。





いきなり訊いてくるんだもん‥。





好きな人なんかいませんよ〜だ。





「小宮センパイ」

「ふぇ?」

「俺ら今からゲーセン行くんすけど──」

「ぇ」

「一緒にどっすか?」

「ぁ‥‥‥私は──‥えっと‥‥‥」





どうしよ‥。





「うんとぉ‥‥‥」





どーしよ‥。





「──杏〜!」

「ちぇ、行こーぜ」






彩達の声がした途端、2人の男子は行っちゃった。





「はぁぁ‥」





助かった──‥。

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