《MUMEI》 「‥知ってる‥?」 今、菜畑君は‥ここを知っている=dそう言った。 「菜畑君‥」 「知っている。‥この丘を‥」 「‥記憶‥戻ったの‥?」 「‥‥‥‥‥‥‥」 菜畑君は答えずに、目を閉じて風の音に耳を澄ませた。 「菜畑、何してんの‥?」 「ミドリ」 「ぇ、何? サクヤ──」 「少し‥待ってみよう」 「待つ?」 「うん」 どうなるかは分からないけど‥、でもさっき、菜畑君は言った。 『僕は‥この場所を知っている』 だから‥もしかしたら‥。 「───────」 もしかしたら、記憶が戻るかも知れない。 前へ |次へ |
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