《MUMEI》
退院
母「ノブ君、ありがとうね、やっぱり、わが家はいいわね、落ち着くわぁ」

マミのお母さんの退院の日、車で迎えに行ったんだ

マミ「ありがと、ノブ」

信之「気にしないで、」

マミ「ご飯食べてってよ」
信之「いいよ、お母さんとゆっくりしなよ」

母「ノブ君、用事ないなら、ゆっくりしてって」

信之「あっ、はい」

出前を取ってくれた

けど、お母さん、食べれないのに

母「ノブ君、気を使われ過ぎても、嫌なものよ」
「若いんだから、しっかり食べてね」

マミ「ノブは、気を使いすぎなんだよね」

「そこが、良いとこでもあるんだけど」
「わが家には、気を使わなくていいわよ」

信之「…うん…」

マミ「泊まっていってもいいよ」

信之「明日、仕事だから…」

理性が暴走しちゃうだろ
からかうな
アホ、マミ

マミ「…そぅ、つまんないの…」


マミが、俺ん家に泊まってるの、お母さん公認だけど
やっぱ、マミの家に泊まるのは、違うよ

そこまで、ずうずしく、なれないなぁ


お母さんが部屋で休んだ

まだ、抜糸したばかりだから、しんどそうに見えた

マミの部屋に、初めて入った

マミのアルバムを見た

中学、高校、

やっぱ、可愛いなぁ

一際目立ってるよ、マミ

…裕也…

クラスメートだったんだ

マミ「聞いてる?ノブ?」
ノブ「えっ、ごめん、見とれちゃったぁ」

マミ「もぅ…」

マミの昔話しを聞いた

友達の写真

デズニーランドだ

この中の、誰かが、マミの元彼だったりして

やべぇー、俺、また、嫉妬マンになってる

平常心、平常心

落ち着け、俺

マミ「ノブ?どうしたの?」

信之「どれが、元彼かなって」

明るく言った

マミ「居ないよ、この中に、別れたら、全部捨てちゃうもん」

信之「そうなんだ」

マミ「…」

マミが俺を見てる

平常心

マミ「ノブ…笑顔に、ムリあるよ」

信之「……」

パタン…

ラグの上に、倒れこんだ

信之「そこは、スルーしてよ」

マミ「だって…ノブ…」

何か言いかけて止めたマミ
信之「マミ、5分待って」「復活するから」

マミ「…」

マミがなんかゴソゴソしてた

俺はマミの部屋を眺めてた
女の子の部屋なんて、入るの初めてだなぁ

部屋中、マミの匂いがする
パラダイスだ

よし、復活

マミ「ノブ」

信之「なに?」

明るく元気にマミを見た

マミ「はい…」

大勢で写ってる写真だった
マミ「裕也は知ってるよね」
「これが二番目の彼」

信之「…」

普通の奴じゃん

マミ「2ヶ月ぐらいで、別れちゃったよ」
「その後、また、裕也とより戻したの」

信之「…」

マミ「これが、3番目の彼…」

派手な男だなぁ
居酒屋だな、この写真

マミ「就職先で知り合ったの」

「新人歓迎会の写真だよ」
「半年ぐらいかなぁ、付き合ったの」

「裕也と、二股状態だったんだ」

ほぇ?…

マミ、を見た、

マミは、俺を見ない

マミ「この人が4番目…」
な、な、なにぃ!

オッサンじゃん

マミ「不倫だったんだ…」
信之「!…」

マミ「で、ノブに会う、ちょっと前に、また、裕也とより戻したの」

信之「…」

マミ、何で、そんな

マミ「思い出の品とか、写真とか、ないよ」
「あるのは、これぐらいかな」

信之「…」

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