《MUMEI》

母「マミ、開けるわよ」

お母さんの声で目が覚めた
母「あら、寝てんの、こね娘…」

俺の膝の上で、すやすやと寝てるマミ

信之「あっ、俺も寝ちゃって…」

散らかってる、写真とアルバム

ベットに寄り掛かる俺

いかがわしい?、事をしてた訳じゃないけど

すっごく、バツが悪かった
母「マミ、起きなさい

マミ「う、ん……」

目を覚まし、現状を理解して、飛び起きたマミ

マミ、正座になった

母「もう、7時よ」

マミ「…爆睡しちゃったんだ、あたし…」

母「マミも、疲れてたのね…」
「ノブ君、晩御飯も食べていきなさい」

信之「いえ、そんな…」

母「私の退院祝いよ、付き合いなさいね」



半強制的に、感じた

マミのお母さん、なんか、迫力あるんだよなぁ


お寿司を取ってくれたけど
た、食べにくい

お母さん、まだ、お粥なのに

あっ、ビールは、ダメっす車なんで…

言えずに、注がれた

母「私は、禁酒だから、
ノブ君、飲んじゃってね」
信之「車なんで…」

やっと言えた

母「朝早く、出れば、会社間に合うでしょ」

信之「は、はい」

泊まってけって事、ですか?

まだ、痛いのかな

お母さん、動く度に、顔をしかめる

食事を終えた後、

お母さんの負担がないようにって

出前の寿司桶を、俺がかたした

軽く、洗って、

母「マミ、男の人に、させちゃダメでしょ」

マミ「はぃ…」
「ノブ、私、やるから…」「座ってて」

信之「手分けした方が早いよ」

マミ「…」


片付け終える頃、お母さんが

母「マミ、話しがあるの、座りなさい」

「ノブ君も聞いてほしいの」

何だろう…

母「私は、貴方達の事に、口は、挟みません」

「けどね、マミ」

「今のままの貴女じゃ、ノブ君の御両親に、会わす顔がないわ」

「軽い気持ちの付き合いなら、構わないけど」

「そうでないなら、ケジメを付けなさい」

マミ「…」

母「マミ、いつまでバイトしてるつもり?」

マミ「…」

母「ノブ君は、キチンと働いてるのよ」

「貴女もしっかりしなきゃ」

マミ「はぃ…」

母「ノブ君」

信之「はい」

母「マミを甘やかさないでくださいね」

「この娘はルーズなの」
「お金も、生活も」

「逃げ道ばかり、作るのよ」
「言い訳ばかりして」

「親としては、心配なの」
信之「…」

母「マミ、ノブ君と暮らすなら、ちゃんと引っ越しなさい」

「ここに、遊びに来るのは構いません」
「けど、逃げ帰る場所にはさせません」

「その覚悟があるなら、同棲でも、何でも、好きになさい」

マミ「…」

母「ノブ君も、いい加減な気持ちなら、同棲は止めときなさい」

「付き合う事に、反対はしません」
「もう、子供じゃないんだから」

「責任は、自分達で取りなさいね」

「きつい、言い方だけど」「嫁入り前の娘なの」

「貴方達も、親になれば、わかるわ」

「私の話しは、それだけよ」

最後は、優しい言い方だった

マミ「私は、ノブと暮らしたい」

母「…」

マミ「直ぐにじゃなくても、キチンと出来るようになってからでも」

「お母さんの、病気が、治ってからでもいいの」

母「ノブ君は?」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫