《MUMEI》
ナナのご飯
「これでよし、と…」

ナナはテーブルに食事を並べた。

二人分の食事を。

あの大爆発、通称ビッグバン・デイから1年

ナナは毎日のように、二人分の食事を作っていた。

そして作っては一人で食べていた。

「ふぅ…」

そして今日もナナは、二人分の食事を一人で食べていた。

ナナは待つ。

いつか必ずハチが戻り

あの間抜けな面をぶら下げ

「ただいま」

と言って玄関を開ける、その日を。



   THE END

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