《MUMEI》
複雑
信之「俺……僕は、」
「マミ、マミさんと」

「手探り状態でも、一緒にやっていきたいと、思ってます」

「何が足りないのか」
「何をしたらいいのかも」
「わかってない、ガキですけど」

「…まだ、始まったばかりで、自分達の事すら、右往左往してますけど」

「ひとつ、づつ、」

「積み上げていけたら、いいなと、思ってます」

母「…」

空気が思い…
生意気だったかなぁ、俺

母「マミ」

マミ「はい」

母「貴女、就職しなさい」
マミ「えっ?」

母「私の勤めてる会社で働きなさい」

マミ「えっ?」

母「バイトもクビじゃないの?」
「こんなに長く休んで」

「私を心配してくれるのは有り難いけど」

「仕事、休むようじゃ、ダメね」

「甘えてるわ、貴女は」

マミ「…」

母「私も、仕事に戻るまで、時間かかるし」
「社長には、話してあるから」

「採用されるかは、別だけど、面接に行きなさい」

「同棲するなら、それが条件よ」

マミ「…はぃ…」

母「難しい話しはおしまい」
「ノブ君、お風呂入りなさいね」

「マミ、用意しなさい」

マミ「はい」



…マミ…このお風呂にはいってるんだなぁ…

…やべ…のぼせた…

風呂からあがると

マミが風呂へ

お母さんと二人っきりは
辛いっす

母「ノブ君」

信之「はい」

母「マミをお願いね」

信之「はい」

母「私は先に休ませてもらうわね」
「冷蔵庫にお酒もあるから、勝手にやってね」

信之「あっ、はい、いただきます」

ふわぁ…き、緊張したなぁ


マミが風呂から出て来て

マミ「ノブ、何飲む?」

信之「お茶、もらったよ」
マミが俺の飲みかけのペットボトルを、一気に飲み干した

マミ「ふう、」

マミの濡れた髪

色っぽいなぁ



マミの部屋に布団がひいてあった

マミ「へへ、凄いね、私の部屋に布団ひくなんて」

信之「隣にもうひと部屋あるじゃん」

マミ「物置になっちゃってるの」
「同じ部屋じゃ嫌?」

信之「嫌とかじゃなくって、……」

マミ「前に泊まった人は、隣の物置に布団ひいたわよ」
「認めてくれたのかな」
「私達の事」

信之「………」

マミ「面接かぁ、緊張するけど、頑張らなくっちゃ」
マミ「ノブ?」

信之「前って……誰?」

マミ「あっ……」
「…」

マミ、天然だな…

俺、また、ヤキモキだよ

マミ「ノブ、あのね、違うの…」

信之「おやすみ、マミ…」
布団かぶって寝た

なんか、超、複雑な気分だょ

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