《MUMEI》

「‥ぇ」





弘斗に言われて、

慌てて自分の分を確保した。





「───────」





──美味ッ!!





「桜庭君? みんなも──どうか──」

「美味いっすよこれ☆」

「ぇ」

「最高っすよ☆」

「──本当に?」

「‥神だな」

「同じ人間とは信じ難い‥」

「流石ですね♪」

「ぃゃ、そんな事ないよ、僕はただ──、?」





みんなが笑い出して、

先輩がキョトンとした。





「?」

「──先輩面白いっすね☆」

「面‥‥‥白い──」





照れ気味に呟いた先輩が、

何か可愛かった。

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