《MUMEI》
仕事
朝、マミの実家から仕事場に行った

いつもより1時間も早く
出社した

工場長達が居た

工場長「ノブ、早いな」

信之「お早うございます」
工場長「悪いが手伝ってくれ」

何だろう



システムトラブルだった

俺が担当するラインじゃないけど、最近、頻繁にトラブルがあるんだ

本格的にイカレタらしい

専門のエンジニアにでも任せなきゃ、わからない

工場長「納期に間に合わなくなるぞ」

システムチェック

Error

工場長「…ダメだな…」

再起動させても、
症状は変わらない

信之「…あのぅ…」

工場長「なんだ?」

信之「Errorは、Clearanceに多く出てますから」
「たぶん、12番と…」

カタカタカタ、キーボード叩きながら、話した

信之「5番…」

「後は、端末上では、正常値ですよね」

工場長「…そうだな」

信之「俺のラインでも、この5番の箇所なら、作れますよ」

「12番は…隣のラインで…いけますよね」

工場長「ダメだ、他のラインを止められない」

信之「俺の方は、来月分、やってますから、何とかなりますよ」

工場長「…」

信之「いけますよ…」

予定表を見ながら、言った
隣のラインも、午前中に、納期分、あがります

工場長「ライン組み替えろって言うのか?」
「丸一日かかるんだぞ!」
工場長がタコみたいに真っ赤になってる

俺に怒鳴っても、仕方ないじゃん

信之「手運び、すればいいじゃないですか」

工場長「…」

信之「端末入力は、俺、出来ますよ」

工場長「…」

信之「…」

工場長「社長に、連絡してみる」



かなり、ハードだけど

皆でやれば、なんとかなるよね

安易な気持ちでいた

工場長「社長に直談判した」
「午後から複合ラインで稼動させる」
「ノブ、言い出しっぺだ、終わるまで、帰らさんぞ!」

終わるまでって…
これ、全部やるの???

めっちゃハードだぁ

休憩も、ろくにとれない

昼、マミからメール入ってて、
髪、短くしちゃうって書いてあった

返事は夕方に送った

残業になっちゃうって


マミ、心配してた

夜10時過ぎに、
会社に泊まり込みになるとメールした

翌朝、マミからメールで、面接に行くって聞いた

お互い、頑張ろう

メールだけのやり取りだった

そばに、居てあげれなかった

マミ、大丈夫かな?


2時間ばかし、仮眠して、また、作業に入った

イライラする

他の従業員は、夜帰ってるのに

いくら、俺が言い出しっぺとはいえ

しかも、田所主任

さっさと帰りやがって

お前、責任者だろう


しかし、工場長、タフだなぁ

午後4時、

納期分、完了

つ、疲れたぁ

俺、その場に座り込んじまった

工場長「ノブ、ごくろうさん」

信之「お疲れっす、」
「しかし、工場長、タフっすね」

工場長「まだまだ、若い者には負けんよ」

仕事の充実感はあったけど、マミが心配だった

細かな、残務整理をして
職場を出たのは、
6時過ぎだった

何時間、会社に居たんだろ
37時間ぐらい、労働してたかなぁ

マミにメールした

返信が来ない

マミ…

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