《MUMEI》

弁当は、

あっという間になくなった。





「ふぅ──」

「良かった、気に入って貰えたみたいで──」

「先輩っ、今度作り方とか教えて下さい☆」

「勿論」

「どもっす☆」





いい先輩いて良かったぁ──。





「──桜庭君」

「ハイ?」

「自身持ってね。君なら絶対になれるから。──頑張って」

「──ハイ☆」





何が何でもっ──

なってみせます上級執事☆





お嬢様の為ならばっ、

たとえ火の中水の中っ。





そんでもって、

玲奈お嬢様の王子にっ──。

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