《MUMEI》

「本当に大丈夫なのかよ…」
「まかせて〜♪携帯で連絡するから待っててね」

作戦決行当日。

生徒がいっぱい居る方がいいという事で、授業のある平日に女子校に女の子友達とも連絡を取って潜入する事にした。

「かなた、授業さぼらせるような事してごめんな…後できっちり今日の分の勉強教えてやるから」
「…武、はるちゃんの事よろしくね♪」
「分かってるよ、まかせとけ!」

はるちゃんは何だか深刻な顔をしていて心配になったので武にそう言うと、武ははるちゃんをホールドしながらガッツポーズをして頼もしく答えてくれた。



「ところでさ、お前…その下はどうなってんだよっ♪」

部屋の鏡の前で制服の最終チェックをしていると、俺をさっきからニヤニヤしながら眺めていた武がいきなりその制服のスカートをひらりとめくり上げた。

「きゃっ、もう!武っ///」
「水色のレースか、やっぱりな♪」
「お、お前下着まで///!!」

武は相変わらず嬉しそうだったけど、はるちゃんはかなりびっくりしたような真っ赤な顔で俺のお尻を見つめていた。

「だって…そうしないと雰囲気出ないじゃん///」
「雰囲気とか関係ないっ!!」
「まぁまぁ、似合うんだからいいんじゃね?」
「お前は、いつもそうやってかなたにこんな事させてるのか!」


俺の兄弟なのに頭の固くてこんなので騒いでるはるちゃんを武に預けると、寮の裏口から抜け出して、俺はみんなと携帯で連絡しあって約束していた女子校の場所へと向かってった。

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