《MUMEI》
再会
工場に戻り、
工場長に挨拶した

工場長「出世したなぁ、ノブ」

信之「からかわないでください、」
「俺、プレッシャーで…」
工場長「大丈夫さ、がんばれよ」

工場長が俺を強く押してくれたらしい

ありがたいけど

俺、期待に答えられるか…


夕方、会社を出て、
帰宅した

あれ?部屋が綺麗になってる

マミが?

選択はされてるし

冷蔵庫の中も、

うれしいなぁ、なんか


夜、マミの実家へ、出向いた

お母さんに、呼ばれてるんだ


マミ「いらっしゃい、ノブ、あがって」

肩より、少し、短めの髪 綺麗なストレートヘアーで、うっすら茶髪

キラキラしてた

マミ「早く、あがって」

信之「あっ、うん、おじゃまします」

マミ「おかあさん、ノブ、私に見とれたわぁ」

母「あら、そう、よかったわね、マミ」

お母さん、元気そうだった
スゲー、何、このごちそう
母「ノブ君の栄転と、マミの就職祝いよ」

マミ「明日も仕事だから、お酒は無しだけどね」

母「ノブ君、泊まっていけばいいじゃない」

マミ「今は、大変なときでしょ、」
「ゆっくり、させてあげたいの」

信之「マミ、ありがとうね、部屋の掃除」

マミ「勝手にごめんね」

信之「ううん、うれしかった」


手料理だった

ほとんど、お母さんが作ったんだろうけど

めっちゃ、うれしい


マミ、俺の真横で食事してる

肩が触れるくらい、近くで
母「仲いいわねぇ、あんたたち…」

マミ「いいでしょ、こんぐらい」

お母さん、あきれ顔だった
母「マミ、貴女、いつ出て行くの?」

マミ「お母さんの検診終わってから」

母「…」

マミ「安心して出て行けるでしょ」

なんか険悪なかんじが…

母「捨てられないように、頑張んなさい」

マミ「はい」

「わがまま言ってごめんね」

母「…」

お母さん、淋しそうな顔に見えた



帰り際、マミがコンビニ行くって、
俺の車に乗ってきた

マミ「へへ、ふたりっきりだね」

信之「新しい、会社、どう?」

マミ「だいぶなれたよ」

信之「かっこいい男とか、居ないの?」

あっ、ちょっと卑屈っぽい聞き方しちゃったなぁ

マミ「あっ、そこ右に曲がって」

ん、コンビニは、あっちじゃなかったっけ

マミ「次の角、左ね」

森林公園の、横に出た

俺は、車を停めた

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