《MUMEI》

「ん…先輩?」


彼の可愛らしい髪を撫でながら、その手を下ろしていく。


「んっ…///」


背中を指でなぞりながら、そのしなやかな身体を触る。


「せ…先輩///」


腰の辺りを撫で、ゆっくりと手を下ろしていきながら可愛いお尻を撫でてゆく。


「ぅ…///」
「また今度、ゆっくりした時に会おうね♪」


そう言いながら男の子にしては丸くて良い形をしたお尻を撫でていると、かなた君の思い人がやってきた。



「おいっ、チビ」
「か…かなただって…言ってんじゃん///」

武と呼ばれたその彼はかなた君の側に来ると、ヘッドロックをしながらちょっと激しめなスキンシップをとっていた。


どうやらさっきのは僕の陰に隠れて見えてはいなかったようだ。

かなた君と僕だけに分かるような視線をお互いに交わすと「またね…」と言って別れた。





渡り廊下の先を曲がると、部屋に帰った筈のはるか君と出くわした。

「やぁ、帰ったんじゃなかったの?」

そう彼に向かって話しかけると、かなた君に似ているが全く違う、クールな表情で僕を睨んでいた。

「かなたに…変な事すんじゃねぇぞ…」

さっきのイタズラは、どうやら彼からは見えていたらしい。

はるか君は僕とすれ違うと、かなた君とその彼の方へと小走りに駆け寄って行った。


どうやらライバルは多そうだね…。

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