《MUMEI》

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−−−それから。


例の暴走族騒動は、


義仲と川崎先生の機転による『寸劇』のおかげで、警察沙汰にもならず平和が守られたと、


学園中でもっぱらの噂になった。



わたしは、といえば、


義仲が言った通り、友達がいないので、

ふたりの《ウラの顔》を暴露する機会もなく、


結局のところ、
なにも出来なかった…………。



そして、



義仲と川崎先生は、真相については口をつぐんだまま、


そのバカげた噂を隠れみのにして、


内心、ほくそ笑んでいたのだろうと、おもうと………………、





はらわたが煮え繰り返るくらい、




くやしいぃぃぃぃっ!!!!






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