《MUMEI》

大武君、無理矢理私の事引っ張って校舎を出た。





カバンから折り畳み傘を出して、開く。





「〜〜〜〜〜〜‥」





てか、チビって言い過ぎじゃんっ‥。





「‥おい」

「〜〜〜‥何ですかノッポ君」

「‥入れ」

「へッ‥!?」

「‥入れっっつてんだよ」

「ぅわ‥!?」

「‥行くぞ」

「ちょッ‥ちょっとお!?」





来いって‥。





めちゃめちゃ引っ張られてるんだけどッ‥。





‥てかコケる〜ッ!!





「──ぁ‥ぁぁぁあのッ‥」

「も‥もうちょっとゆっくり‥」

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