《MUMEI》

「ぇ、エリザベスって学園で飼ってるペットなんじゃ──」

「いいえ」

「?」

「エリザベスは──学園のペットではないのですわ」

「へ‥?」

「いざとなったら、わたくし達を守って下さる為にいて貰っていますの」

「番犬──みたいなもんすか‥?」

「簡単に言えばそういう事ね」

「エリザベスはね? ちゃんと分かるんだよ─その人が王子様にふさわしいかどうか」

「ふさわしいか‥どうか‥?」





つまり──

それって‥。





俺──。





「──何やねん騒がしい‥あんたらええ加減に‥‥‥、ぇ」

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