《MUMEI》 深夜『ん…っ』 深夜…ラルムは息苦 しさに目を覚ました 月明かりに浮かぶ顔 は… 『ま…魔王様?』 魔王の唇が自分の唇 を塞いでいる。 『やっ…んっはっ』 抵抗しようとした手 を優しく掴まれる 『ラルム…』 漆黒の瞳が僕を 射抜いた… 『あれから〜お前が 忘れられなかった。 今宵、我が者となれ ラルム…』 『魔王…様?!』 『嫌…か?ラルム』 僕の上に覆い被さる ようにして、不安げ に見下ろす。 『……っつ!!』 僕は思わず顔を横に 向けた。 『ラルム?』 『魔王様は…意地悪 だ!』 『意地悪?』 『だって…僕が拒ま ない事を知ってる癖 に…さ…』 僕は耳まで熱くなる のを感じながら言っ た。 『フッ…そうか、私 は好きな者には意地 悪したくなるらしい な…第4妃にも良く 言われたよ。』 そう言って笑いなが ら僕の頬に手を宛て 唇にキスを落とす… 前へ |次へ |
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