《MUMEI》 「あの‥、お嬢様‥」 「‥何や」 「何してらっしゃるのでございますか‥?」 「‥何もしてへんわ」 「ょ‥良かったら‥その‥ご覧になります?」 「何をや」 「て‥‥‥手品でも」 「そないな事あんた出来るんかいな」 「ハイ、簡単なのなんすけどね」 「‥‥‥ええけど、見たっても」 「マジっすか!?」 「‥やるんやったらはよやり」 「ハイっ、で‥では手元にご注目」 上手くいくか‥ いかないか‥。 何せ手品なんてやった事ないし‥。 でもっ、 ここはお嬢様にいいとこ見せなくては‥ッ。 「ここに、1枚のカードがあります。これを今から半分に折って広げ‥」 「‥逆様やで、そのカード」 「ぇ」 逆様‥? 「‥!!」 マジだ‥ッ。 前へ |次へ |
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