《MUMEI》
リアル
土曜の朝10時
マミを迎えに行った

お母さんは、俺達に
がんばりなさいね
と、素っ気なく、感じた

信之「なんか、素っ気なくて、」
「やっぱ、気持ち的には、同棲反対なのかなぁ」
「母親としては…」

マミ「そんなこと、ないみたいよ」
「遊ばれて捨てられたら、帰ってらっしゃいって言ってたし」

信之「そんな事、言ってたの、おかあさん…」

マミ「うん、心配はしてるみたいだけど」
「まともな彼氏だから、ゲット出来たらいいわね、とも言ってたし」

「前彼と、比べてるんだよ、失礼しちゃうわよね」

信之「ちなみに、泊まった彼かな?」

マミ「あっ、また、ヤキヤキしてる?」

信之「ちょっとね」

マミ「裕也、何度か泊まってるからね」

信之「そっか」

マミ「私だって…」
「香澄といっぱい…してた部屋に住むんだよ…」

信之「そ、そっかぁ」
「引越したいなぁ」

マミ「お金、もったいないよ」
「しばらくは、いいよ、今の部屋で」

信之「…うん…」

マミ「もっと、ヤキヤキさせてあげるね」
「バイトしてた、コンビニ寄ってもらっていい?」

な、なんだろう

マミ、ちょっと変わった気がする


マミ「待ってて、お給料もらって来るから」

コンビニのパーキングで
待つこと10分

マミが戻って来た

ん?誰だろう

「マミちゃん、待って」

マミを呼び止めてる

「親父に言って、また、雇うからさ」
「辞めなくても、いいじゃん」

マミ「店長、お世話になりました」

マミが来た

信之「誰?」

マミ「店長さん」

店長「か、彼氏?」

マミ「そうですよ、だから、食事とか、行きませんから…」

店長「そ、そっか、じゃぁ」

逃げるように店長が、店の中へ消えた

マミ「少ないけど、働いた分はしっかりもらわなくっちゃね」

マミが笑顔で言う

「マミさぁん」

マミ「あら、優ちゃん」

「高校生よ、かわいい娘でしょ、日曜日とか、一緒にバイトしてたの、」

優「こんにちは」

信之「こんちは」

店の中からも、女の子が出て来た

マミ、人気者なんだなぁ

女達の会話に参加出来ず
ただ、黙って聞いてた

また、一人増えた

男だ

優「残念ねぇ、完全に振られたね」

男「う、うるせぇ、俺、バイト始まるから、行くぜ」「優も、早く来いよ」

優「やぁね、男のヒステリーって」

女達が笑ってる

優「ノブさん、心配でしょ、マミさん、モテるから」
信之「まぁね」

余裕、見せなきゃ

優「店長も口説いてたよね、あの顔で」

女達がはしゃぎながら、笑う

噂話し、好きなんだね
、女子って…

優「お客さんからも、アドレスとか、渡されてたし」
マミ「そのまま、ごみ箱行きだったけどね」

優「そうそう、見もせず、ポイだったね」

女達ってこんな会話してるんだね

昔、振られた女達を思い出した

俺も、こうやって、話しの種にされてたんだな、きっと

優「マミさんはいいなぁ」「カッコイイ、彼氏居て」
マミ「えへ、自慢の彼なの」

優「マミさんがのろけてるぅ」

キャピキャピですね
みなさん…

「おーい、早く仕事しろよ!」

優「じゃあ、行きますね、店長うるさいから」

みんな、引き上げて行った
信之「女子に囲まれると緊張するなぁ」

マミ「ふふっ、ノブ見た目と中身、全然違うよね」

「行こう、ノブ」

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