《MUMEI》

茨姫が、

カードをビリビリに破く。






「‥ほら、破いたで」

「どもっす☆」

「‥‥‥ほんまに手品やる気あるんか‥‥‥?」

「も‥勿論っすよ☆」

「‥手品でも何でもあらへんやん、これ‥‥‥」

「ちょっと気分良くなった感じしないっすか?」





そう訊いてみたら。





「‥‥‥何でそないな事聞くねん」

「どっすかね‥?」

「‥ちょっとはな」

「マジっすかっ?」

「‥うん」





頷いた、

茨姫。





「‥ほんで‥これのどこが手品やねん」

「ぁ‥‥‥あは‥、それだけなんすよね──」

「‥!?」

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