《MUMEI》

マミ「なに、その、勝ち誇ったような顔」

信之「えっ?」

マミ「全然へーきだよ」

信之「…」

マミ「ふーん、そう、私を虐めようとしたんだぁ」

マミの目が、凄く意地悪な光を放ってる

うっすら、笑みを浮かべて
マミ「これは、安いけど、イマイチよ」
「こっちは、男の人はいいみたい」

箱を手に取り、マミが説明しだした

極薄、ピッタリ

スゲー、商品名だなぁ

マミ「でも、ゴム臭いよ、これ 、どうする?」

マミ、詳しいんだね…

信之「…いらない…」

マミ「まだ、あるもんね」
うぅ…心が…

マミ「私は、いっぱい使った事あるから詳しいわょ」
俺の耳元で、そう言ったマミ

信之「…」

マミ「凹んだ?ノブ」

信之「…うん…泣きそうかも…」

マミ「えっ、ちょっと、ノブ」

本当に泣きそうだった

マミ「ごめん、…やり過ぎちゃったね…」

信之「…」

マミ「ノブ…」


ダメ、復活出来ない

凹み中…

マミ「お昼どうする?」

信之「帰って、作ろうか」「一緒に」

マミ「うん」



完全復活しないまま

空元気で、冷し中華を作った

麺茹でて、冷やして、野菜切って
付属のタレをかけるだけ

マミ「ノブ?」
「元気出してよ」

信之「元気だよ」

マミ「…」

小さなテーブルで、並んで食べた

マミ「そんなに使ってないよ…」

信之「…大丈夫、気にしてないよ」

マミ「嘘、凹んでるのわかるもん」

信之「マミに負けたから…」

マミ「…」

マミが食器を洗ってる間

俺は、片付けをした

信之「これ、どこに置く?」

マミ「生理用品はトイレでいいよ」

マジマジと見た

信之「ナプキンなんだね、マミ」

マミ「水着になるときとかは、タンポン使った事もあるけど、」
「なんか嫌なんだ」

信之「あっ!」
「マミ、布団買わなくっちゃ」
「忘れてた」

マミ「いいよ、買わなくて」

信之「疲れ、取れないよ」
マミ「ねぇ、ノブ」

冬になる前に、引っ越さない?

信之「うん、いいけど」

マミ「その時まで、不自由でもいいじゃん」
「お金、貯めようよ」

信之「うん、」

マミ「ずっと、一緒に居たいなぁ、ノブと」

信之「ずっと、一緒だろ、俺達」

マミ「ノブが私を嫌いにならなければね、」

信之「マミが他の男に惚れなきゃね」

マミ「もう、ノブ、わかってないよ」
「私がどれだけ、ノブを好きか…」

信之「…ちょっと、マミ、なにしてんの?」

家に残ってた、スキンをマミが持って来た

ごみ箱にポイって

マミ「いらない、こんな物」

信之「…」

マミ「ノブ、するときは、生でしようね」

「出来ちゃったら、産むから」

「私……本気よ…」

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