《MUMEI》 平賀と弥生は喫煙室で煙草を吸っていた。 「やめたんじゃないのか?」 「平賀さんこそ。」 二人は目が合った、何が可笑しいのか曖昧だがその曖昧さについ笑みが漏れた。 「確か、 首を切られたのは子供だったよ。 死んだのは6歳の年端もいかない子だ。」 平賀が吹いた煙を見つめながら弥生は消えそうな意識を集中させる。 自然に囲まれた田舎、 森の中でその子供は殺された。 首は見付からず仕舞い。 犯人は、同じ森の中で腹部を切り付けて死んだ。 第一発見者は犯人の息子 被害者と同い年だった。 真面目な清掃員で、よく子供を連れて遊びに行っていたそうだ。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |