《MUMEI》
空の好きな人
「へぇ。そうなんだ・・・・・・・・」
「うん。でもね、私好きな人いるんだぁ。」
ズキンッ
なんだ?胸が痛い?
「そんで?」
「うん。だから結婚したくないの。でも、相手は幼馴染の仲のいい友達だから相手に不満は無いだろう?ってお父様に言われるし。」
「じゃぁ好きな奴がいるって言えばいいんじゃね?空の王も海の王もおおらかで身分なんか気にしないタチじゃん?人間と違って。」
「そうなんだけど、私の好きな人空の人じゃないもの」
「へぇ。じゃぁ人間?それとも人魚?」
「・・・・・・・・・・人魚よ。」
「へぇ?誰?」
「・・・・・・・・ヵ・・よ」
「え?小さ過ぎてきこえねぇ。もう一回言ってくれよ。」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜内緒よ!」
「ちぇ!せっかく協力してやろうと思ったのに。」
もう!この鈍感男!
私が好きなのはあんたよあんた!海里なのよ!
でも言ってしまったらこの関係がこわれてしまいそうで怖い。
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