《MUMEI》 . ゆっくりと、恐る恐る振り返り、 −−−−そして、悲鳴を上げそうになった。 わたしの肩のあたりに、義仲と昌平の顔が亡霊のごとく、並んでいた。 振り返りざま、義仲と目が合う。 義仲は飲みほしたコーヒー牛乳のパックを握り潰し、顔をしかめる。 「璃子ちゃん、浮気は許さないよ、俺」 ……………ギッ!! 「ギャーーー!!」 賑やかな学食の中で、力のかぎり叫んだ。 . 前へ |次へ |
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