《MUMEI》
リオ
同棲初日の夜

マミが生理になった

普段より4日も早く来たらしい

お預けです

でも、楽しかった

色んな事を、時間を気にせず話せたし

朝、目が覚めて、隣にマミが居る

幸せ感じてしまう、この一瞬だな



マミ「ねぇ、ノブ、」
「リオが週末、遊びに来てって」
「話したい事があるんだって」

信之「マミに?」

マミ「ノブも一緒にって言ってた」

信之「そっか」

マミ「…断っても、いいよ…」

信之「リオはマミの友達なんでしょ」
「なら、行こうよ」

マミ「…うん…」


土曜の午後、
マミと一緒に、リオの家を尋ねた

信之「スゲー…」
「ここに住んでるの?」

マミ「お金持ちだからね、リオは」

超豪華なマンションだった

リオ「いらっしゃい」
「上がって」

相変わらず、綺麗だなぁ
リオ

品があるっていうか

住む世界が違う人みたいに感じるなぁ


リビングに通された

皮張りのソファー

ふかふかなカーペット

家具から何からお洒落だった



暫く、雑談してたんだけど
リオ「マミ、今幸せ?」

マミ「うん、もちろん、幸せだよ」

リオ「店に戻らないかって、電話行くかもしれないから」

マミ「来ても」
「もう、関係ないから、スルーしちゃうよ」

リオ「うん、そうね」

マミ、嘘ついたな

俺が風呂入ってるとき

感情的になって
働く気、ありませんからって電話切ったの、知ってるんだ

気づかないふりしたけど

たぶん、店からの電話だろうなぁ

リオ「私、」
「店、辞めたの」

マミ「…そうなんだ」

リオ「マミ、」
「私ね、籍入れる事にしたの」

マミ「結婚するの、リオ」
リオ「うん」
「式は、上げないけどね」
マミ「…」

リオ「それで、親しい人達だけで、パーティーするんだけど」

「マミ、来てくれたらいいなって…」

マミ「…」

リオ「マミ…」

マミ、どうしたんだろ

返事もしないで

マミ「リオ、」
「私が参加出来る、環境じゃ、なさそうだね」

リオ「…うん、そうね」
「私の、わがままなの…」
マミ「リオ、私は、ノブが1番大事なの」

「だから、」

リオ「…そっか…」

「じゃあ、今日、彼を紹介しないほうがいいわね」

マミ「呼んでるの?」

リオ「うん…」
「もう、来てる」
「買い物に出てるわ」
「ノブ君、お肉好きだからって」

マミ「リオ!」
「あんたねぇ、ちょっと考えればわかるでしょ」

「貴方達みたいに、割り切れてる人だけじゃないんだよ!」

リオ「マミ…」

マミ「私の事、どう考えてるの!」

リオ「わかって、もらえるかなって…」

マミ「リオは少しズレてるんだよ」
「批判はしないけど」
「普通はどうか、理解してよ!」

リオ「ごめんなさい」

マミ「リオ、私より年上なんだから、」
「そういうとこ、しっかりしないと、彼だって、辛い思いするよ」

リオ「祝福してほしかったの…マミに…」

マミ「祝福はするよ」
「けど、そのパーティーに、私が行くと思うの?」

リオ「ノブ君と、一緒なら、って…」

マミ「はぁ?」
「リオ、貴女ねぇ、」
「ノブ、そんな場所に、連れて行ける訳ないでしょ」
信之「…」

な、何が、どうなってんだ…

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